施術の引き際について。

いつもお世話になっております、整体院 iroha -色葉- の佐藤です。

 

整体に行って、痛いところの施術をしてもらう、という

当たり前のことなのですが、

 

たまに、施術を途中でやめることがあります。

 

先日、そのケースがありましたので、

紹介させていただきますね。

 

 

 

施術の内容は、寝違えでした。

 

首が曲がったまま、全く動かせません。

 

 

首が曲がっているので、痛くない方も凝ってしまって、しんどいとのことでした。

 

 

いつも当店をご利用いただいている

小学生の男の子だったのですが、

（当店は女性専用サロンですが学生に限り男の子の施術も行っています。）

 

 

本当はとってもおしゃべりをしてくれる子なんです。

 

 

でも、痛みで辛いのか、

痛いことも自分で説明してくれないんですね。

 

お母さんが

 

「痛いんよね？」

 

って確認しながら説明してくれるんです。

 

 

黙ったまま、あくびばかりしていて、

 

「あー。これ、脳に酸素が足りないんだなぁ。」

 

というのはすぐにわかりました。

 

 

とにかくこの首の過緊張を取らなければ、と思い、座った状態で

力は入れず、触れるくらいの感覚で、筋肉が緩むのをひたすら待って

首の緊張が取れたのを確認して、僧帽筋を主体とした肩甲骨周りの筋肉を

緩めて行ったのですが、

 

 

「しんどいから、横になりたい。」

 

っていうんです。

 

 

でも、寝違えで、横になってしまうと、起きれないから、

ある程度、痛みが軽減してから横にならないといけないんですね。

 

 

どうしても、というので、横になってもらって

施術を再開したのですが、横向きで施術している時に

すごーーーく気持ち良さそうな顔をしてるんです。

 

寝てしまったのか、と思うくらい、表情がリラックスしていたので、

 

施術するのをやめました。

 

 

首や肩周りをこれ以上施術したとしても、

重力がかかってしまった場合に、痛みが出ると判断したからです。

 

 

過緊張を起こしてしまった筋肉を緩めたとしても、

傷がついてしまった筋肉なので、

ベッドから起き上がって重力がかかった際に、

首回りの筋肉が、頭を支えられない、という理由から

 

男の子の首回りに合わせ、固定具を作り、

固定具をつけてもらったまま、イスに座ってもらい、

 

首に関連するふくらはぎ等の施術を再開。

 

 

すると、びっくりするくらい喋ってくれるようになりました♪

 

 

もちろん、あくびもとまっています。

 

 

 

これには

 

「昨日から、元気が無く、ずっとテンションが低かったのにっ」

 

と、お母さんもびっくり！！。

 

 

 

固定具をささっと作れてしまうのは、

 

私が柔道整復師という国家資格を取得しているからです。

（接骨院の先生の資格です。）

 

 

普段はバストや内臓、フェイシャルケアなどを行っているため

柔道整復師であることを忘れてしまう時間の方が多いのですが、

 

 

こういった急性期症状を施術させてもらうと、

やっぱり柔道整復師だなぁ、っと思うことがあります笑

 

 

急性期の症状に関しては、

必ずしも、施術すれば治る、とは言い切れません。

 

これ以上触ってしまうと、逆に壊してしまう。

 

そんな引き際があります。

 

 

引き際をわからずに施術をしてしまうと

 

「もっと痛くなった。」

 

という最悪のケースになってしまう可能性も・・・。

 

 

施術の引き際をお客様に理解してもらいながら、

お客様の身体が早く痛みから解放されるように

今後もお手伝いをさせていただけたらと思っております。